サポートとレジスタンス:線ではなくゾーンで引く

サポートとレジスタンスとは、買いや売りが繰り返し入ってきた価格帯のことです。テクニカル分析で最もよく使われる考え方のひとつであり、同時に最も誤用されやすい考え方でもあります。その主な原因は、トレーダーがそれを1本の正確な線として引いてしまうことです。
価格帯ができる理由
多くのトレーダーが同時に意識する価格には注文が集まりやすくなります。過去の高値や安値、大きな値動きが始まった価格、キリのいい数字などです。価格がそうした価格帯に戻ると、最初の動きに乗り遅れたトレーダーが動き、別のトレーダーは建値でポジションを手仕舞います。こうした注文の集まりが、値動きを鈍らせたり反転させたりします。
ただし、どれも保証されたものではありません。価格帯は反応が起こりやすい場所であって、壁ではありません。
線ではなくゾーンで引く
チャート上で、価格が何度か反転したエリアを、ローソク足の実体とヒゲの両方を使って印をつけます。結果はたいてい1つの価格ではなく帯になります。ヒゲは突き抜け、終値は手前で止まる。ゾーンならそうしたノイズを受け止められます。
- まず上位の時間足(日足、4時間足)を使い、次に下位の時間足で精度を上げる。
- タッチの回数が多く、反応が鋭いほど、そのゾーンの重要度は高まる。
- 通常、数年前のゾーンより最近のゾーンのほうが重要。
価格帯が抜けたとき
ゾーンの外側ではっきりと終値をつけ、できれば出来高も増えていれば、そこにあった注文が吸収されたことを示唆します。抜けたサポートは戻りの局面でレジスタンスに、抜けたレジスタンスはサポートに変わることがよくあります。抜けた価格帯に戻ってくる動きを、トレーダーはリテスト(再テスト)と呼びます。
ゾーンを抜けたものの、すぐにゾーン内へ戻ってしまう動きはブレイクアウトの失敗(ダマシ)です。遅れて入ったトレーダーが捕まり、反転は速くなることがあります。
よくある間違い
- 価格帯を引きすぎる:すべてのスイングに線を引くと、チャートは何も語らなくなります。価格が最もはっきり反応したいくつかのゾーンだけを残しましょう。
- ゾーンを保証とみなす:テストのたびにそこにある注文の一部が吸収されるため、短期間に何度もテストされたゾーンは強くなるどころか弱くなることがあります。
- 全体像を無視する:日足のサポート帯を価格が割り込んでいる最中なら、15分足のサポートゾーンにはほとんど意味がありません。
ゾーンを計画に組み込む
ゾーンは、トレードの各要素を置く場所を教えてくれます。エントリーはゾーンの近く、損切りはアイデアが間違いとなるゾーンの反対側、利益目標は次の逆方向のゾーンの手前です。そのうえで、ポジションサイズのガイドで説明したとおり、損切りまでの距離からポジションサイズを決めます。
次の逆方向のゾーンが目標より近い場合、計画したR:Rは実際には得られません。より良いエントリーを待つか、そのセットアップは見送るべきです。
学習目的の情報であり、投資助言ではありません。レバレッジ取引や先物取引では、証拠金を超える損失が出る可能性があります。すべての例は説明用です。
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