RSIの誤解を解く:70と30が本当に示すもの

RSI(相対力指数)はほぼすべてのチャートに表示されており、読み方もほぼ決まっています。70を上回ったら売り、30を下回ったら買い。このルールはトレンド相場では損失につながります。RSIはモメンタムを測る指標であり、実際に何を測っているのかを理解してこそ本当に役立ちます。
RSIの計算方法
RSIは、直近の上昇幅と下落幅の大きさを比べます。一般的な設定である直近14期間について、上昇した足の値幅の平均と下落した足の値幅の平均を求め、一方を他方で割り、その結果を0–100の尺度に収めます:RSI=100 − 100 ÷ (1 + 平均上昇幅 ÷ 平均下落幅)。
広く使われている教科書的な例として、15本の終値で計算してみます。その間の14回の変化を合計すると、上昇幅は3.34、下落幅は1.40です。
- 平均上昇幅:3.34 ÷ 14 = 0.2386
- 平均下落幅:1.40 ÷ 14 = 0.1000
- RS = 0.2386 ÷ 0.1000 = 2.386なので、RSI = 100 − 100 ÷ 3.386 = 70.5
最初の値が出た後は、どちらの平均も平滑化されます。新しい平均は前回の平均の13/14を残し、最新の値動きの1/14を加えます。RSIがローソク足1本ごとに跳ねるのではなく、徐々に向きを変えるのはこのためです。
買われすぎは売りシグナルではない
70を上回る値は、直近14期間で上昇幅が下落幅を大きく上回っていることを意味します。強い上昇トレンドではその状態が数週間続くこともあり、70を超えるたびにショートするのは、トレンドの最も強い局面に逆らって賭けることになります。
より役立つのは、RSIがどのレンジを保っているかを見る習慣です。健全な上昇トレンドでは、日足RSIはおおむね40から80の間にとどまることが多く、40–50付近まで下がったところで押し目が終わりやすい傾向があります。下降トレンドでは、レンジはおおむね20–60へと下にずれます。これらは経験則であり、固定された水準ではありません。
ダイバージェンスは警告であり、トリガーではない
価格が高値を切り上げているのにRSIの高値が切り下がっているなら、モメンタムが弱まっています。これが弱気のダイバージェンスです。その逆、価格が安値を切り下げる一方でRSIの安値が切り上がる形は、強気のダイバージェンスです。
ダイバージェンスは価格が反転するまで長く続くことがあり、反転につながらないダイバージェンスも少なくありません。損切りを引き締めたり新規エントリーを見送ったりする理由として扱い、そのうえで、サポートゾーンの割り込みなど、価格そのものによる確認を待ちましょう。
設定と時間足
- 14期間が標準設定です。7や9のような短い設定は反応が速い分ダマシが増え、21のような長い設定は滑らかですが反応が遅くなります。
- 設定より時間足のほうが重要です。15分足のRSIが70を超えていても、日足のトレンドについてはほとんど何もわかりません。
- 上位の時間足から始める:方向は日足RSIで判断し、下位の時間足はエントリーのタイミングを計るためだけに使います。
Tradevoのホームページでは、取引所のローソク足から計算したBTCの日足RSI 14をリアルタイムで表示しています。
学習目的の情報であり、投資助言ではありません。レバレッジ取引や先物取引では、証拠金を超える損失が出る可能性があります。すべての例は説明用です。
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