ATRで損切りを置く:余裕は確保、リスクは一定

通常の価格ノイズの内側に置いた損切りは、ノイズで刈り取られます。ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)は、その市場がローソク足1本で通常どれだけ動くかを測る指標です。損切りをそのノイズの外側に置き、ポジションサイズで損失額を一定に保つことができます。
ATRが測るもの
トゥルーレンジ(真の値幅)とは、次の3つの距離のうち最大のものです。その足の高値−安値、高値−前の足の終値、前の足の終値−安値。後の2つはギャップ(窓)を捉えるためのものです。ATRはトゥルーレンジの平均で、通常は14本で計算し、RSIと同じ方法で平滑化します。
ATRはパーセントではなく価格の単位で表されます。BTCの日足ATRが2,100なら、典型的な1日の高値から安値までの値幅が約2,100ドルということです。方向については何も示しません。
損切りを置く
よく使われるのは、狙っている価格帯からATRの何倍か外側に損切りを置く方法です。ロングなら、サポートゾーンからATRの1.5倍から3倍下に置きます。倍率は時間足と、どれだけのノイズに耐えるつもりかによって決まります。正解の数字はありません。
説明用の例:BTCを82,000で買い、日足ATRが2,100だとします。2 × ATR離した損切りは82,000 − 4,200 = 77,800で、エントリーから約5.1%下です。
損切りは広く、ポジションは小さく
損切りを広くしても、大きな損失になるとは限りません。リスクを10,000 USDTの口座の1%に保ち、損切りまでの距離からトレードのサイズを決めます。
- リスク額:10,000 × 1% = 100 USDT
- 損切りまでの距離:82,000 − 77,800 = 4,200
- ポジションサイズ:100 ÷ 4,200 = 0.0238 BTC、約1,952 USDT相当
0.5 × ATR、わずか1,050の狭い損切りにすると、サイズは0.0952 BTCとなり、同じ100 USDTのリスクで4倍の大きさになります。しかも、ごく普通の1日の値動きで簡単に届いてしまいます。この計算は、ホームページのポジションサイズ計算ツールで行えます。
ボラティリティが変わるとき
- ATRは拡大も縮小もします。トレードを計画するたびに計算し直しましょう。先月の値は大きくずれているかもしれません。
- エントリー後にATRが下がったからといって、損切りを近づけないこと。決済ルールはトレードの前に決めておきます。
- トレーリングストップ:最高終値から2–3 × ATR下に損切りを追従させるトレーダーもいます。トレンドでは利益の出ているポジションを持ち続けられますが、最後に利益の一部を返すことになります。
学習目的の情報であり、投資助言ではありません。レバレッジ取引や先物取引では、証拠金を超える損失が出る可能性があります。すべての例は説明用です。
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